一見、何の変哲もないステンエキマニ。(イーカスタムさんと共同開発のFT86用です)。
ステンのようですが、違います。
これスチールです。
昔、アフターパーツのマニフォールドは基本的にスチールでした。粘り強い、空気の流速があがるなどのメリットもあるようですが、錆止めのための耐熱塗料を塗るので、見た目がとても不細工でした。
当社では一部のショップ様に裏メニューとしてスチールは提供してきました。なんといってもその価格が魅力だからです。けれど、見た目を考えるとステンとほぼ同じ能力ながら、どうしても見た目ぴかぴかで錆びないステンのほうが圧倒的に人気です。今となってはスチールマニを作るメーカーはほとんどありません。
しかし、やはり価格的な魅力もあり、イーカスタムさんのFT86マニのシリーズでは、スチールがかなりの人気で、販売している本人が驚いています。ただ、どうしても発送の際に見た目が悪く、なんとかならないかとのことで、試行錯誤の結果、たどり着いたのがスチールをメッキしてしまうという荒業でした。
メッキは電極からの距離により隙間など一部はきれいにはメッキがのらないのですが、とはいえ耐熱塗料を塗られたものとは段違いの美しさ。価格もステンから大幅に値段が下がるのですから魅力です。
これからテストに入り、耐久性なども確認し、判断がでれば年内にはスチールメッキタイプのマニを数種類ラインナップできるかもしれません。
ちなみに今年、当社では軽自動車用のマニを発売予定です。
エッセ、ビートあたりはステンレスで、なんとか定価¥39800が実現できるように現在開発中です。
当社の会社の社長をはじめとする古株たちは40年以上前にダートラをやっており、若い時にとても高級な車と高い部品を購入するのに苦労をしてきたため、今でも若い人たちが気軽にモータースポーツに入門できるような間口を広げる商品を積極的に作るように口出しアドバイスしてくれます。
がんばって良いものをできるだけ手に届く金額になるように、今日も工場の人たちと喧嘩打合せします